増上寺の歴史

増上寺/参拝前に知っておくと楽しい!歴史・ご利益・周辺の観光スポット

七五三・お宮参りや、観光スポットとしても人気の増上寺。 東京都港区芝公園に位置する増上寺。 1393年に現在の東京都千代 … 続きを読む 増上寺/参拝前に知っておくと楽しい!歴史・ご利益・周辺の観光スポット


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増上寺の歴史

七五三・お宮参りや、観光スポットとしても人気の増上寺。

カメラマンKOBO

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そんな増上寺の歴史・御利益・周辺の観光スポットについて解説していきます。

増上寺の歴史

秋の紅葉 増上寺

東京都港区芝公園に位置する増上寺。

1393年に現在の東京都千代田区紀尾井町付近に存在していた「江戸貝塚」に、浄土宗鎮西第八祖(ちんぜいだいはっそ、浄土宗の正統を継承したと言われる8人の高僧のひとり)である聖聡(しょうそう)によって創建されました。

浄土宗は1175年、法然によって開かれた大乗仏教の宗派で、日本においては最大規模の宗派のひとつです。

その後1598年に現在の芝の地に移され、江戸を治めていた徳川家康の手厚い庇護を受け徳川家の菩提寺として隆盛を極めることとなります。

増上寺の歴史2

徳川家の菩提寺なので江戸幕府の歴代将軍である秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂の6人の霊廟が存在し、同じく東京・上野の寛永寺と並ぶ江戸幕府歴代将軍の墓所として名を馳せています。

加えて、仁孝天皇の皇女であり、徳川14代将軍・家茂の正室として降嫁し、江戸城の無血開城や徳川家の存続に尽力された静寛院和宮も死後、遺言により家茂公と同列に並んで祀られています。

再建された増上寺

また、最近では2022年に死去した安倍晋三元総理大臣の葬儀が行われたのが増上寺です。

他にも女優の南田洋子さんや俳優の二谷英明さん、「津軽海峡・冬景色」や「時の流れに身をまかせ」などのヒットで知られる作曲家の三木たかしさん、

そして安倍晋三元総理大臣の父である安倍晋太郎元外務大臣の葬儀も増上寺でおこなわれました。

増上寺の大殿
大殿

芝移転後は度重なる火事と太平洋戦争における空襲により、創建時の建物は殆どが焼失し、現在の大殿は1971年より4年の月日をかけて再建されたものになります。

焼失を免れた数少ない建立物に、1622年に建立された「三解脱門(さんげだつもん)」があり、歴史上貴重な建立物として重要文化財に指定されています。

増上寺の三解脱門(さんげつだもん)
三解脱門(さんげつだもん)

その他、1673年に鋳造された「大梵鐘(だいぼんしょう)」はあまりの大きさのため7回の鋳造を経て完成した東日本最大級の鐘で、江戸時代には「今鳴るは 芝(増上寺)か上野(寛永寺)か 浅草(浅草寺)か」という川柳も詠まれた名鐘です。

現在でも朝5時(冬季は5時30分)と夕方17時の1日2回突かれ、昔と変わらぬ鐘の音を聞かせてくれます。

大梵鐘(だいぼんしょう)

除夜の鐘は鐘つき券が毎年12月1日より一般に配布され、4人1組の善男善女が元旦0時から108の鐘を鳴らし心身清浄を祈願しています。

境内の南端には戦災を免れた樹齢600年を越えるカヤの木があり、増上寺の歴史の深さを窺わせています。

また、指定文化財として紙本着色法然上人伝(しほんちゃくしょくほうねんしょうにんでん)や多くの仏像、絵画が保管されています。

現在でも多くの行事がおこなわれており、東京における浄土宗の最重要寺院として多くの人々が訪れる場所となっています。

増上寺には、どんなご利益があるの?

参拝客でごった返す増上寺

増上寺には「黒本尊(くろほんぞん)」と呼ばれる仏像が安置されており、この仏像は徳川家康が「念持仏(ねんじぶつ、個人が私的に礼拝するための仏像)」として多くの戦場に持ち出したと言われる仏像。

徳川家康はこの仏像の加護を受け、数々の戦に勝利することができたとされることから、増上寺では「勝ち運」を呼び込むお守りが多く販売されています。

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「黒本尊」は年に3回、正月、5月、9月の各15日に開帳され、祈願の法要が営まれています。

また、各干支の根付守りも販売されており、こちらは各干支の人が持つことにより開運を呼び込むとされています。

振るとシャンシャンとした可愛らしい音を奏でる「水琴鈴」は開運の他、魔除けとしても効果があるとされています。

その他、健康長寿、厄除け、交通安全、縁結び、安産、合格祈願、学業成就からペットの健康祈願まで幅広いご利益があるとされています。

周辺の観光スポットは?

増上寺周辺には多くの神社仏閣があります。

増上寺より徒歩で虎ノ門方面へ10分ほど行くと防火の神様として名高い「愛宕神社(あたごじんじゃ)」があります。江戸時代初期から続く由緒ある神社で、自然豊かな敷地内は多くの人の安らぎの場所となっています。

増上寺より浜松町駅方面へ5分ほど歩くと「芝大神宮」があります。

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こちらは1000年以上の歴史を誇る古社で、平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代、そして現代と続いてきた歴史の重みを感じることができます。

浜松町の駅を越えて更に5分ほど歩くと「旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)」があります。

江戸時代に作庭され、1924年に公開されました。

自然豊かな回遊式泉水庭園や枯滝、石柱、植樹といった和風芸術の数々は一見の価値があります。

増上寺と東京タワー
東京タワーまですぐ

また、増上寺より歩いてすぐのところに東京タワーがあります。

かつて一世を風靡した観光スポットですが、現在でも多くのイベントや展示、アトラクションが行われており、恋人同士のデートやご家族向けの観光スポットとしても楽しめる場所となっています。

もちろん、増上寺に隣接する芝公園も忘れてはいけません。

芝公園
芝公園

東京都港区の一等地にあってその敷地面積と多くの緑はただ歩くだけでも都会の喧騒を忘れる優雅なひと時を提供してくれます。

増上寺の境内の雰囲気

増上寺 お香

増上寺 境内フォトギャラリー1

増上寺 境内フォトギャラリー2

増上寺 境内フォトギャラリー4

増上寺 境内フォトギャラリー5

増上寺 境内フォトギャラリー3

増上寺の絵馬

増上寺の熊野神社
敷地内には熊野神社がある

増上寺の熊野神社 鳥居

平家作りの和カフェも併設
平家作りの和カフェも併設
増上寺カフェ テラス席
テラス席も

増上寺 境内フォトギャラリー6

増上寺 境内フォトギャラリー9

増上寺 境内フォトギャラリー8

増上寺 境内フォトギャラリー7