自己資金のみで写真館を作り、軌道にのせて売却したKOBOこと小堀です。
KOBO
今はフォトスタジオの経営者向けのコンサルをやったり、出張撮影サイトを運営したり、メディアをやったりして生活しています。
今日は僕が5年間続けた写真館のノウハウや実際のところ経営はどうなのか。
写真館(フォトスタジオ)をこれからやってみたい方向けにこの記事を書いています。
目次
写真館は儲かるの?実際の利益率は
これは本当によく聞かれます。笑
友人にも聞かれるし…正直みんな気になるところではないでしょうか。
実際、やり方によって写真館は儲かります。
例えば、僕が作った店舗では1店舗の売上は4000万。
スタッフ3人+パートさんで回していました。
1号店の1ヶ月の家賃は12万。経費のほとんどは家賃、人件費、機材のメンテ代金です。
多少数字がわかる人なら、これでどのくらい儲かってしまうかわかってしまうと思いますが…笑
利益率で言ったらかなり高い部類に入ると思いますね。
イメージが沸かない方に説明すると、ビジネスモデルで言えば美容室と似ているかもしれません。
写真館で利益率を上げる方法
実際に僕も未だに写真業に携わっており、沢山のフォトスタジオ経営者に会って話を聞いたり、コンサルさせてもらっているところもあるのですが、儲かっているところはブランディング、集客が上手い、そして広告費を抑えているという共通点がありますね。
オープンした当初は広告費はどうしてもかかります。(街で認知されていないので仕方ないです)
ですが、SEOでの流入や、うまく口コミから予約に繋げる、リピート施策など、
できることをコツコツとしっかりやっています。
どんな業種でもそうだと思いますが、儲かっているお店は儲かっている理由がある。
逆に、儲かっていないお店には、儲からない理由があるのです。
儲からない写真館の特徴とその要因
実際には儲からずに潰れてしまう店舗も多々あります。
僕も無くなったお店をたくさん見てきました。
今まで見ている限りではこんな要因が多いです。
などなど
家賃(固定費)が高すぎる
先日セミナーをやった時に、地方で写真館をやっている方が数十万の家賃が重くて大変だとおっしゃっていました。
中には目抜き通りで100万以上する家賃で経営しているお店もあります。
ただ、それでも1店舗で年間1億売っているお店もあるので、客単価が取れるお店を作るなら問題ありません。
(例:ブライダルや成人式メインのお店など)
ですが、今流行りのこども・家族写真のフォトスタジオにおいて、このやり方はオススメしません。
人が定着しない〜雇用にも費用がかかる〜
人が定着しないというのは、写真館あるあるなのですが…
雇用するにも募集を出したりと費用がかかりますからね。
僕も一度だけ大手の転職サイトに求人募集を掲載したことがありますが、月に30万〜の掲載料がかかりました。
その後はSNSやWEBを使ってスタッフを集めることに。
写真館で働くスタッフさんって、そのお店を辞めてもまた違う写真館で働くことが多いんですよね。
なので、口コミで来てくれる方もいたり、SNSを使って働いてくれる方を見つける事も可能です。
実際に僕が売却した店舗も、スタッフの半数以上は他の写真館からの転職でした。
(商圏内の隣のスタジオからうちに転職したいと面接に来た方も数名いらっしゃいました…)
集客が不得意
これは得意な方の方が少ないかもしれませんが、集客の同線がしっかりできていないと、ずっと広告費がかかることになります。
例えば、メジャーな写真館の集客方法としてはGoogleのPPC広告、FacebookやインスタのSNSの広告がありますが、エリアによってはクリック単価は数百円します。
僕がコンサルに入ったお客様の例で言えば、月額でPPC広告に30〜40万かかっているという方も実際にいました。
毎月かかる訳ですから…かなり大きい出費ですね。
インスタで集客の時代だっ!なんて言ってインスタだけで集客しようとしているお店も見かけますが正直難しいです。
何故かと言うと、インスタはコミュニケーションに適していますが、クロージングまで繋げる階段が今の段階では用意されていないからです。(入口には良いと思います。)
WEBやSNSが使いこなせていない
先ほどの話と少し重複しますが、SNSで拡散させてWEBでCV(コンバージョン)させる、予約に繋げるのが一番お客様を集めやすい方法です。
使うツールに、それぞれの役割を持たせて運用しましょう。
写真のクオリティ、インテリア(内装)がイマイチ
やはり写真館(フォトスタジオ)ですから、写真のクオリティがまずしっかりしていることが前提です。
料理がまずいレストランで集客が上手くてもリピートに繋がりません。
これと一緒ですね。
経営者の中には写真が撮れない方もいますが、優秀なカメラマンを雇用しています。
着物屋さんや美容室がスタジオを始めるパターンではこのケースがよくありますよ。
必ずしも経営者が写真を撮れる必要はありません。
それと、現在ではお店のインテリア(撮影セットや内装)も選ばれる要因になっているので手を抜けないですね。
競合が多いエリアで出店してしまう
実際にこの数年で、僕の住んでいるエリアだけでもいくつものフォトスタジオが閉店しています。
出店して1年ほどで撤退したスタジオもありました…
狙っているエリアにどのくらいのパイが残されているのか、しっかり調べてから出店しましょう。
差別化が図れていない
写真館の出店が増えてきた今では、競合店との差別化も必要です。
昔の写真館は、町に根ざしてハイシーズンの1ヶ月で食べていける売上を上げてしまうような、そんなビジネスでしたが今は違います。
プリント販売からデータ販売へと移行し、フィルムからデジタルに変わり、撮影へのハードルも下がったことから一気に参入障壁が下がりました。
ただ、気軽に始められる分、続けていくのは大変です。
しっかりと差別化し、他の店舗と戦える「ウリ」を作って勝負したいところですね。
★フォトスタジオ(写真館)のコンサルティングについてはこちら↓
https://kidsphoto.info/design/