KOBO
七五三の撮影を10年続けているキッズフォト代表のKOBOです。
七五三の初穂料について、「いくらかかるのか、のし袋について、書き方について」など細かく書いてみました!
これから七五三を迎えるママさんパパさんに向けた記事になっています。
目次
そもそも初穂料って何?
七五三のお参りで、神社のご祈祷で祝詞(のりと)をあげてもらうのにあたり、そのお礼として神社にお渡しする初穂料(はつほりょう)。
※祝詞とは神主が神様の前で唱える言葉のこと。
感謝の気持ちを表すときには「言霊」を込めて読み上げるというのが祝詞の意味です。
今は「お金」だけど昔はお米だった!?
元々は「初穂」とはその年に初めて収穫されたお米のことを意味していました。
なぜそれがお金に置き換わったのか、豆知識を少しだけお話します。笑
ご神前(ごしんぜん)にお供えをして、収穫と豊作を神様に感謝する習慣があったんですねぇ〜。
この習慣というか風習は、今でも行われている地域がたくさんあって、農作物だけではなく、例えばお魚も「初物」としてお供えされています。
全国の神社で秋に執り行われる「新嘗祭」「秋祭り」「収穫祭」はこれが引き継がれているというか、由来だと言われているんですね。
★なぜ初穂料がお金にかわったのか?★
初穂(初物)とは先ほど書いた通りで神様にお供えをしてありがとうと感謝の気持ちを表すもの。
ですがどうでしょう?お米を作っている方だったり、季節がずれてしまうと初穂(初物)は手に入りませんよね?
そこでその代わりとして「お金」が神様にお供えされるようになったと言われているんです。
また初穂そのものにも「神様にお供えするもの」という意味合いが強くなり、神前にお供えする金銭を「初穂料」と呼ぶようになったそうです。
・初穂、初物に代わるもの
・初穂料とは神様にお供えするもの
いくら包めばいいの?初穂料の相場
最初に言ってしまうと、初穂料はお子さま1人に対して5000円というのが大体の相場です。
大きな神社になると、御祈願の受付場所に費用が書かれていたり、金額が決まっている神社もあります。
神社の立地やご祈祷の授与品の内容によって、初穂料が高めだったりすることもあります。
お金をたくさん払ったほうがご利益が多く得られるのかというと、そういう訳ではなく、もらえる記念品の内容が変わるだけです。
金額によってご祈祷自体の内容が変わるわけではありません。
記念品(授与品)は神社によって内容が全然違うんですよ。
御神矢・お守り、千歳飴がわりとメジャーではありますが、おもちゃだったり子ども用のお弁当箱をくれるなんていうユニークな神社もあります。
例えば、東京の一等地に位置する赤坂日枝神社は授与品にリカちゃん人形がもらえますよ。男の子ならウルトラマン。
授与品がとってもゴージャスな変わりに、初穂料は1万円からと少し高めになっています。
地元にある小さな神社は5000円からという場合が多いのではないでしょうか。
ですがこれはお参りをする神社に金額が決まっているかどうか、直接確認をした方が良いですね。
もし電話で確認をした際に「お気持ちで大丈夫です」と言われたなら5000円が相場と言えます。
初穂料は「のし袋」に入れて!現金そのまま渡すのはNG!
お子さんが一人目の親御さんだったりすると知らない方が実は多かったりするんですよね。
おじいちゃん、おばあちゃんが同居だったりすれば教えてくれることが多いと思うのですが、核家族化しているので仕方ないことかもしれません。
ですが今でも礼儀として、初穂料は現金そのままで神社にお渡しするのは失礼な行為とみなされてしまいます><
結婚式にご祝儀袋に入れてお渡しするのと同じように、七五三の場合も必ず「のし袋」を用意してお金を入れてお渡しするようにしましょう。
どこで買える?どんなタイプを用意すればいい?
のし袋はどこでも手に入ります。コンビニに置いてある場合もあるし、スーパーや100円均一のダイソーとかでも購入できますよ。
もしも七五三の当日に忘れてしまったら…(そうならないことを願いますが)
コンビニで買いましょう。笑
のし袋と言っても、いろいろなタイプがあります。
水引きが印刷してあるタイプ、水引きが印刷ではなくゴージャスなタイプ。
どっちを選べばいいか、迷っちゃいますよね?
こちらは中に入れる金額によって使い分けるのが一般的だと言われています。
初穂料の金額がが多ければ飾りが華やかなものを使用します。
逆に中に入れる金額が少なければシンプルなものにします。
30,000〜50,000なんて場合はゴージャスなタイプのものを使用します。
初穂料が少ないからせめてご祝儀袋だけでも華やかに…
そんな風に考えてしまって派手なものを使うのはマナー違反になってしまうので避けたいところです。
中に入れるお金は新札、またはピン札を使う
初穂料に使うお金は新札でなければいけないという決まりはありませんが、古来から納められていた農作物の代わりに奉納するお金。
できれば気持ち良く、新札のお金を入れるようにしましょう。
七五三参りの場合は、事前に予定を立てて神社に出向くので新札を準備する時間が作れないことはないですよね。
新札が用意できない場合は、決まりではないので旧札でも問題はありません。
ですがその場合は、何本も折れ目があったり汚れているものは避けましょう。
また、5,000円の場合には1,000円札を5枚入れるのではなく、「5,000円札」を1枚入れる。
10,000円の場合も「1万円札」を準備するようにしてくださいね。
のし袋の書き方にもルールがあるよ
のし袋には、外袋と中袋があり、それぞれ書き方がありますので解説しますね。
まずは水引きがついた外袋から説明していきます。
外袋の書き方
外袋の表側、水引きの上の段に、「初穂料」と書きます。
御初穂料と書いてもNGではありませんが、祝いの場なので縁起を考慮して四文字になってしまうのは避けたいところですね。
下には名前を書きますが、こちらはご祈祷を受けるお子様のお名前をフルネームでの表記で書いてください。
ママさんパパさんのお名前ではないのでお間違いなく!笑
また、兄弟・姉妹で一緒にご祈祷を受ける場合はのし袋を2枚用意する必要はなく、一緒に連名で書いてOKです。
お子様のお名前を書く理由は、神社側が用意しているご祈祷の申し込み用紙と一致しているか確認するためにも必要になっています。
中袋(裏面)の書き方
中袋の裏面には、郵便番号・住所・お子様のお名前をフルネームで書きましょう。
中袋(表面)の書き方
次は中袋の書き方です。
中袋の表面には入れる初穂料の金額を書きます。
金額は5,000円、10,000円、または五千円、一万円というような書き方でも間違いではありませんが、古い伝統では大字(だいじ)を使用することになっています。
こちらは一万円を表記した例です↓
初穂料の金額の表記
★金額を大字に変換すると★
三千円 → 参千円・参阡円・参仟円
五千円 → 伍千円・伍阡円・伍仟円
一万円 → 壱万円・壱萬円・弐萬圓
二万円 → 弐万円・弐萬円・弐萬圓
三万円 → 参万円・参萬円・参萬圓
五万円 → 伍万円・伍萬円・伍萬圓
アフターを3種類書きましたが、どの書き方でも大丈夫です。
中袋が無い1枚タイプの場合の書き方
外袋と中袋が分かれていないタイプ、プリントタイプの場合はこのように書きます。
ご祈祷料金が5,000円〜10,000円の場合はこのタイプでOKです。
表面は先ほどと同じく、水引の上に「初穂料」と記載し、その下にお子様の名前を書きます。
裏面には、袋の左下に金額、郵便番号、住所を記載します。
お札の入れる向き
中袋にお札を入れる際にはお札の向きも決まりがあります。
お札の肖像が印刷されている表を、のし袋(内側)の表と合わせます。
中袋がないタイプの「のし袋」でも一緒です。
できることなら筆ペンで書く
ボールペンや万年筆など線が細いペンは不向きです。
絶対に使ってはいけないという決まりはありませんが、筆ペンで書けると最適です。
濃い黒色ではっきりと太めに書きましょう。
兄弟、姉妹で一緒にご祈祷を受ける場合
ご兄弟、姉妹が一緒に御祈願をお願いする場合は先ほど書いた通りのし袋は1枚。一緒にしてしまってOKです。
ですが、金額は人数分を入れるようにします。
5,000円の神社であれば、2人なら10,000円。
3人なら15,000円を入れるようにしましょう。
神社によってはご兄弟、姉妹で御祈願を受ける場合の費用があらかじめ決まっている場合もあります。
袱紗(ふくさ)に包むことも忘れずに
のし袋を用意したら、神社に持っていくときには袱紗(ふくさ)に包んで持っていきましょう。
袱紗はもともと貴重品が納められた箱がホコリや塵などで汚れるのを防ぐために上に掛けられていた物のこと。
次第に贈答品を守るために使用されるようになり、布地も始めは一枚だったものが裏地付きになり、儀礼を重んじる金品を贈答するときの儀式用品として使用されるようになったと言われています。
のし袋がしわになることを防止するという目的もあります。
そしてもう一つ理由が。
それは「気持ち」や「お祝い事」を大切に考え袱紗に包むという日本独自の文化です。
男性は藍色、女性はえんじ色を使うとされていますが、男女兼用の紫を使用するのが一番メジャーかもしれません。
袱紗からのし袋を取り出すタイミングは、神社での受付にて初穂料をお渡しするタイミングになります。
→ふくさはコンビニで売っていない場合も多いです。
我が家の近所の100均でも売っていませんでした。
Amazonなど通販でも買えるので、ご用意をお忘れなく!
→Amazonでふくさを見てみる
神社とお寺では書き方が異なる!?
今はお寺でも七五三の御祈願をやっているところがあって、人気のお寺もたくさん存在します。
ですが一つ注意点が!
神社とお寺では、のし袋の書き方、表記に違いがありますので間違えないように要注意です!
神社では「初穂料」と表記すると書きましたが、お寺の場合は「御布施」または「祈祷料」と書きます。
大切なお子様の行事ですので肝心なところで失敗して残念な記憶にならないように注意したいところですね。
まとめ
七五三詣の当日は着付けや写真のこともありますしバタバタすることが多いと思います。
「のし袋」に入れるのを忘れてしまってパパがコンビニにダッシュ!なんてシーンを神社で時々見かけます。笑
きっと神社の近くのコンビニならあるとは思いますが、全ての店舗に置いてある訳では無いので注意が必要です。
そうならない為にも、当日にゆとりを持って行動できるように事前にしっかりと準備をしておきたいところですよね。
KOBO
それと、時々ですが出張カメラマンへのお支払いをのし袋で用意して下さるお客様がおりますが、この場合は必要ありません(笑)
七五三の当日が最高の思い出になりますように♪