今日はちょっと
カメラマン向け、カメラマンになりたい人向けのお話です。
目次
カメラマンとして食べていくには?
ちょくちょくインスタのDMだったりで、カメラマンとして食べていくにはどうしたらいいのでしょうか?
とご質問を頂くことがあります。
サラリーマンをやめて写真一本で食べていきたいという男性だったり、子育て中のママさんもいます。
カメラマン育成なんたら、みたいなやつに入ろうかと思うのですが、どうなんでしょうか?
みたいなご質問を頂くことも。
選ばれる理由は?
まず現実からお話すると、写真で食べていける人は本当に一握りです。
どこかの会社に入り、写真の仕事をして生活するならまだ可能性はありますが、いきなりフリーで食べていくのはかなり難しいと思います。
なぜなら、お客さまからすると新しくはじめた方に、それなりの金額をお支払いしてまで頼む理由が無いというのが一つの現実としてあるんだと思います。
カフェくらいの値段なら、新しいお店ができたんだって〜行ってみようか。
ランチで2000円程度なら、そこまでのリスクがないので興味が勝ります。
ですが失敗できない記念の撮影。
ましてや安い金額ではありません。
高い金額を払うなら特に、リスクを背負い失敗したくはないわけですよね。
ここ数年でカメラマンのマッチングサイトがたくさん増えて、カメラマンを名乗る方も沢山増えましたよね?
ですが反対に誰に頼めばいいかわからないし、ずっとやっているカメラマンの方が安心だからお願いしたい、というお客さまもある一定数いるということですね。
これからもしもカメラマン業を始めようとしている方がいるとしたら、値段以外で、どう差別化できるのか?
すでに活躍しているカメラマンと肩を並べて、どうやって自分を選んでもらうのか?
選んでもらえる理由が明確にできないと、お客さまは集まらない可能性が高いと言えます。
そして値段で勝負する(もっと安くやる)などの方法を取ってしまうと、どんどん苦しくなっていくのでオススメしません^^
カメラマン育成講座や教室はどうなのか?
出張カメラマンの育成講座やワークショップ、いろんな場所で開催されていますよね。
僕もちょっと違いますが、だいぶ昔の話になっちゃいますが写真学校を卒業しています。
そこで先生に言われたことは、「写真で食べていけるのは100人に1人だよ。」
いきなり入学して最初に言われた言葉がこれでびっくりしましたが、今思うと実際のところ近い数字だったなと思います。
ですが、やり方によってはまだまだ活躍できる隙間(領域)はあると思います。
地域によっても需要と供給のバランスは違うと思いますし。
ただ、たくさんいる出張カメラマンの中の一人になってしまっては大きく稼ぐというのは難しいという意味です。
希少性が保たれているか
カメラマンが沢山増えたことによって、それだけ希少性が無くなってしまった…と、言う事だと僕は考えています。
すごーく簡単な例をあげると
自動車の免許を持っていても凄いと思ってくれる人は誰もいません。
でも、一級建築士だったり、みんなが持ってないような免許や資格なら違いますよね?
パッケージになってしまった時点で、誰でもできるようになってしまった時点で、もう車の免許と変わりなくなってしまった訳です。残念ながら
そしてそのパッケージ自体が、写真で食べていけなくなった方が育成ビジネスにシフトしている可能性も少なからずありますよね。
ただ、勘違いしてほしくありませんがカメラマン育成講座だったり、そういった類のものを批判するつもりはありません。
誰だって知識を「インプットする場所」が必要だし、僕自身も写真学校を卒業しているから。
もしかしたらそう言った教室に通う方の中で、写真を仕事にしたいという理由より、自分のこどもの成長をもっと素敵に残したい!みたいな気持ちで通う方もいるかもしれないし、中身は実際にどうなのか僕にはわからないという理由もありますが。
これから写真業をはじめようと考えている方は、マーケットを俯瞰して、自分が戦える武器は何なのか?
しっかり自分の頭で考えてみることをオススメします。
悩みを抱えているカメラマンは多い
すでにカメラマンとして活動している方の中でも悩んでいる方は多いのかなと感じています。
差別化と言っても、昔だったら
・ママであること
・子育て経験があること
・有名なスタジオにいたこと
このくらいでも多少の差別化にはなりましたが、今はもうなりませんよね。
そこでどう差別化するのか、お客さまにとって、あなたがオンリーワンになる方法をもしこの記事に反響があればですが、またの機会に書いてみたいと思います。
使える時間がどれだけあるのか
それともう一つだけ、これからはじめるにあたり、使える時間がどれだけあるのか?
これは凄く大切だと思っています
カメラがデジタルになり、フィルム時代より簡単になったと言っても、しっかり撮影技術を身につけるにはそれなりの時間がかかります。
たまーに良い写真が撮れた!と、思って勘違いしてしまう方が多いみたいですが、プロはクオリティにムラがあっては仕事になりませんからね。
撮影する度に、ある一定のクオリティ以上でなければいけない訳ですよね?
そのレベルまでいくには、やはり時間がかかるのです。
例をあげると
A_ 週に6日、1日8時間を写真に費やしているプロカメラマン = 週に48時間
B_ 土日の2日間、1日8時間を費やしている、これから写真業をはじめたい方 = 週に16時間
単純に考えても、AとBの間で32時間の差が生まれている訳で、これから写真業を始めようとしているBさんが18時間勉強している間にも、プロはもっと経験値を積んで先に進んでいる訳ですね
単純にそれを超える時間を投資するのも一つの手ではありますが、それができないのであれば、あなたが一番になれるフィールドを見つけるしかないと思います。
普通に走っても追いつくことが難しいロジックが、理解できたのではないかなと思います
時代が味方してくれている!?
ここまで絶望的なことを書いてしまいましたが、時代が味方してくれているプラスの部分もたくさんあります。
誰でも簡単に発信することができるようになったし、使えるプラットフォームがいくらでもある。
ニッチでも、その顧客層をうまく見つけ、リーチし、ゴール(目的)までの階段を一段づつ登らせてあげればいいんです。
これが理解できていれば写真業でもそうじゃなくても全然やっていけるんですけどね…
大手企業はある一定数の集客やそれに応じた売上が見込めなければ参入しないかもしれませんが、そこにもしかしたら個人の勝算はあるのかもしれません。
ある地域だけに絞って、圧倒的に一番になる方法も有効です。
これは僕が勝手に作った仮説があり、大手とも戦える地域No1戦略として実践したりコンサルさせて頂いたりしていますが効果が出ています。
どんなロジックなのか、これまた長文になってしまうのでまたの機会に書いてみたいと思います。
発信が簡単になった分、信用、裏付け、その理由やストーリーも大切になりますが、昔よりもずっとチャンスは転がっていると思っています。
僕もはじめた頃は余裕なんてなかったし、そういった知識もなかったので多少でも参考にしてもらえれば嬉しい限りです。
そして厳しいことを書きましたが、頑張っている人が報われる世の中になれば良いなと思っていますし、僕もまだまだやりたい分野、やりたい領域で挑戦中です!
よく同じ質問を頂くので、記事として公開させて頂きました。
どこかでお会いできたら、その時は写真談義しましょうね〜❤️
最後まで読んで下さった方がいましたら、ありがとうございました!